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2021年5月16日日曜日

塩水アート作品について


(塩水アート作品に興味を持ってくださった方、またはお迎えを考えてくださる方へ)


不定期の原画通販は開催終了と共に作品ページごと非公開にしている為

記事に関しては数年ぶりの投稿になりますが

こちらで読めるようにしておこうと思います

2021

(2022.3.26一部修正)


 以下、塩水アート作品について

通販開催時に記載した説明文になります


***


画像では伝わりませんが、実物は強い光が当たるほど塩の結晶が輝きます

真っ白な部分はわりとマットな質感です


変化している最中の作品では、すでに還ったところにも

薄く痕跡が残っていることもよくあります

(※お手元に届く際は写真の状態と異なる場合があります)




全て還ったら額の裏板を開けてみてください

(こちらはお迎えいただいた方のみが見られるように、近年制作したものには描いてあります)

痕跡のみになった作品はそのまま、

もしくは作品のボードを裏返して飾ることも



また、塩水アート作品は基本的には変化していくことを前提として制作していますが

常に湿度の低い場所に置くようにする、例えば乾燥剤を入れたり

変化しやすい梅雨や台風シーズンはしまっておく等、


できるだけ変化をさせずより長く鑑賞できるようにすることなどの

楽しみ方は、お迎えいただいた方の自由だと思っております




********




ヒラシマによる 無常系 独自技法 “塩水アート”作品の特性について


長文で申し訳ありませんが、小作品の場合でも

ご購入を検討される方は必ずお読みください




湿気により変化し、有限の輝きを持ちます。


塩水のみで描き作り、接着剤やコーティング剤は使用しておりません。


塩には吸湿性・放湿性という性質があります。

塩の臨界湿度である(相対湿度)75%を境に[吸う吐く]呼吸をしている感じです。


私の無常系“塩水アート”とはこの性質を利用して

諸行無常(=全てのものは移り変わる)を体現させる「生きている作品」を制作しています。



つまり環境要因(主に湿度)に左右されます。


画面上の塩が空気中の水分を吸ったり吐いたりすることで、

薄くなる一方だけではなく

白くなったり

高湿度の状態が長く続き塩が湿気を吸い過ぎて水滴になったり

画面上で再結晶化しニュアンスが変わるなど


作者の手を離れた後も(ある程度湿度の高くなる日本では)

その場の環境によって

ひっそりと、

しかし生き物かのように変化を繰り返しながら

いずれは世界に還って(消えて)いきます。


完全になくなる場合も稀にありますが


竹串で削った跡や

斜めから見るとわかるような痕跡を残していったりもします。




このように、そのままにしてどのくらい保つのかは

作品と「飾っていただく環境(やその年の状況)によります」としか言えないのですが

一時的なパフォーマンス用ではなく

ある程度暫く楽しめるようには丹念に、作っているつもりです。

(大きい作品ほどできることも増えますが、変化することを前提に

ストーリーや画面構成を考え作ったりします)

(ちなみに初期の2013,2014年あたりの作品でもまだ残っている作品もあります)




これはあくまで、参考まで!にですが

ハガキサイズのクラゲ作品(凹凸は低め)をお迎えいただいた方からのご報告で

消えゆくのを自然の流れとして見守り、全てのクラゲが残像を残して旅立つまでは

2017-2019年夏の間の24,5ヶ月ほどだったようです。



***



作品のお迎えに関しましては、これらの性質を持つということを

ご理解してくださった方にのみ販売しております



以前は基本郵送不可としており手渡しのみでしたが

凹凸が少ないものであったり、作品の作り方・サイズ・状態によっては可能です。


暫くリアルでの展示開催&足を運ぶことが難しいコロナ禍の昨今の事情を鑑みまして

アクリル画などの原画たちと共に

塩水アート作品でも(小作品)で不定期原画通販を開催しました。




塩水アート過去作のお値段は

基本は定価ですが、変更することがあります。



額装しているため「絵画」と見られがちですが

盆栽などのように生きた作品としていて

「環境で変化する」この特性と共に

誰かの生活に寄り添い佇むアートになれば良いな、と願っております。



ご不明な点がありましたらお問い合わせください。




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